吾妻流について


今から二百年ほど前、江戸時代に栄えました江戸座(中村座、市村座、森田座)の一つ、市村座の座付き振付師であった初代 吾妻東蔵を祖として始まったのが、吾妻流です。

吾妻東蔵は、初代より三代続き、しばらく途絶えておりましたが、昭和初期、一世を風靡いたしました歌舞伎役者、十五世 市村羽左衛門の娘、吾妻徳穂が継承し、今に至ります。

吾妻徳穂の功績として長く語り継がれるものの一つに、戦後間もなく真っ先に海外へ日本舞踊を広めた「アズマカブキ」の公演があります。欧米十数カ国、四十数都市で公演を開催し、大好評を得ることができました。

このように、常に舞踊界の先頭を歩み、伝統を守りつつも、先取の気鋭を持ち、世界中に日本舞踊の素晴らしさを広めてきたのが吾妻流の大きな功績となっております。